1. The Ride Majestic
2. Alight In the Aftermath
3. Death In General
4. Enemies In Fidelity
5. Petrichor By Sulphur
6. The Phantom
7. The Ride Majestic (Aspire Angelic)
8. Whirl of Pain
9. All Along Echoing Paths
10. Shining Lights
11. Father and Son, Watching the World Go Down
12. Of Hollow Dreams(日本盤ボーナストラック)
13. The End Begins Below The Surface(日本盤ボーナストラック)
スウェーデンのメロデス10枚目。
クリーンボイスを用いたモダンメロデスの先駆者の1つ云々、
という説明はもはや不要の有名バンドです。
あとどうでもいいですが私が一番多くライブ観ているバンド。
メンバーが安定しないバンドでもあり、
特にメインソングライターのPeter Wichersが脱退したり再加入した頃は
バンドが不安定で曲にもそれが反映されていたと思います。
現在はBassのOla Flinkまでもが脱退しており、
もはやオリジナルメンバーはBjorn Stridのみという状況みたいです。
ここ最近では曲の原案はVocalのBjornが頑張っているようで、
前作の2枚組大作の攻めた内容もさることながら、
完成度も向上してきて、歌メロへかなり力を入れているようですが、
曲の展開もかなり練って作っている印象です。
頭2、3曲は猛烈にカッコいいけど、
以降の曲はあまり印象に残らないなあというのが相変わらずでもどかしいですが、
前作以上にありがちな曲展開を避けて、
メロディ以外のところでも印象に残る部分を多く作っており、
「Peterのいない新生Soilwork」が遂に完成された感があります。
加えて今作はメロディもかなり力が入っていて、
特に歌メロの充実度には目を見張るものがあります。
ちょっとオリエンタルな雰囲気も感じさせる4. Enemies In Fidelityや
ブラックメタルのようなトレモロリフを配置したダークな6. The Phantomなど、
安易にイェテボリっぽいメロディばかりにせず
バラエティにも配慮されていて、
今作ではそういった部分がかなり上手く噛み合っており、
ここ最近で出色の出来になったと言えるのではないでしょうか。
全体的な印象はあらゆるHM/HRの要素を取り込んだ、
オルタナティブ・モダン・エクストリームメタルといったところで、
情報量も多く非常に濃い内容なのですが、
散らかっている印象はなく、上手くまとめ上げてキャッチーに聴かせるところが、
バンド、プロデュース共に凄い才能と力量を感じます。
(ただここ数作同様KeyのSven Karlssonの存在感はあんまりない。)
私の中での最高傑作は5枚目の「Figure Number Five」なのですが、
今作は2015年のオススメの一つです。
私情を抜きにすればキャリア最高傑作…かも。
レビューに私情入れんなって話ですが。
1.the ride majesticは本当にカッコいい。
ほんとこのバンドは1曲目の名曲率半端ない。