ディサルモニア・ムンディ
ディサルモニア・ムンディ
キングレコード
2015-05-27


1. Creation Dirge
2. Stormghost 
3. Behind Closed Doors 
4. Coffin     
5. Oddities from the Ravishing Chasm 
6. Slaves to the Illusion of Life
7. Blessing from Below
8. Magma Diver
9. Clay of Hate
10. Toys of Acceleration
11.The Loneliness of the Long Distance Runner (Japan Bonus)


イタリアのメロデス5th。
前作が2009年なので実に6年ぶりなのですが、
その間にキーマンのEttoreはジブリメタルを発表したり、
主催レーベルの他バンドのプロデュースやったりしていて、
こいつら何してんねん感はなかったのですが、
その間にでもちくちく曲作りを進めていたのでしょうか。

今やジブリメタルやBabyMetalのMix担当とかで話題に事欠かない
イタリア随一のエクストリームメタル職人Ettore Rigottiですが、
やっぱりバンドマンやってるよりプロデュースやってる方が儲かるんでしょうか。
まぁDisarmonia Mundiはバンドとしては機能してないですけど(苦笑

今作でもBjornが参加していたりして、よっぽどこのバンドが好きなんやな、
と思うのですが.、いや、ヒマなのか。
そんな大御所でもヒマを持てあます(失礼w)メロデス界の起爆剤として
この新作を期待して待っておったわけですが
これまた路線は変わらずこれまでと同じく美麗なクリーンボイスをサビに持ってくる、
スタイリッシュ・モダンメロデスです。

終了♪

ってなぐらいこれまでと変わらない高品質メロデスで、
良く言えば安心して聴ける、悪く言うといつも通り。
新鮮さはなくともクォリティと安定したカッコよさで高評価をもぎ取るというか。
(でもメロディ的には3rdがTOPかなと思います)
この叙情的なのにクサくないメロディセンスは意外と希少で大好きなんです。
スウェーデンやフィンランドのメロデスではこうはいかないでしょう。
今は亡き名レビューサイト○どばんでも友人のHaya君が言ってましたが
イタリア人の感性でクサメロを作ると、こうなるのかな?と思います。

相変わらずギターもコーラスも重ねまくりだし、
メロディ重ね過ぎてカオスになってるサビとかも相変わらずで、
サビでクリーンボイスを使用するメロデスは今や腐るほどあれど、
Disarmonia Mundiが今だ追随を許さぬ孤高の域に立っている理由がここにあります。

あくまでメロデスと言う枠組みで言うならば、
もはやクリーンボイスを擁するモダンメロデスでは大御所を差し置いて、
Disarmonia Mundi(=Ettore Rigotti)が世界一なんじゃないかと。

2ndでEttore Rigottiの音に触れて以来彼のファンですが、
変わらず高品質の作品を作り続ける才能には改めて敬服。
Disarmonia Mundiの登場で私の中でメタルコアは完全に死にました。
(世間的にも死んでますが…)

個人的に期待してたバラード調の曲はなかったですが、
メロデスはカッコいい!!ということを再認識できる好盤です。